どのような心理学の本やネットサイトを調べても、浮気する男性の心理は必ずといって良いほど、心ではなく体がそうさせると記されています。
つまり、それほど好意を抱いている女性でなくても、セクシーな魅力を感じたら浮気ができるという特徴があるのです。
男性は心の繋がりを考えるよりも、体の繋がりを重視する心理があるわけです。
また、男性は目で恋をするともいわれており、出会った女性がパートナーよりもスタイルが良くて、美人だったりすると、浮気したくなる気持ちが抑えられない人もいます。
みんながそうであるとは言い切れませんが、より多くの美女と関係を持ちたいのは男性の本能であり、これを抑えるためにコントロールするのは難しいのです。
なかには、浮気のスリルを楽しむ人もいますし、女性から誘われたら断れないというパターンもよくあります。
大抵の場合は、男性の浮気は一過性のものであり、時間が経てば相手の女性の存在を忘れてしまいます。
記憶に残っているのは、女性との会話ではなく、外見や関係をもった時の情景だけです。
浮気をくり返すタイプの男性なら、複数の女性と関係をもつこともあり、誰に対しても恋愛感情をもたないのが特徴です。

男性と比べると、女性が浮気をしたくなる心理には、もっと感情的な要素が含まれています。
寂しいという気持ちが最も多く、優しくて自分だけを見てくれる男性を求めます。
相談事にのってくれたり、小まめに連絡をくれる相手を探しているのです。
女性は外見で選ぶというよりも、内面的に頼れる相手と浮気しやすく、精神的な繋がりを重視しているのです。
一度でも関係をもてば、相手に対して依存することが多くなり、ずっと自分だけを見続けて欲しいと願うようになるのです。
それはパートナーがいたとしても同じで、全く別問題として考えているので、浮気相手に対しても本気になりやすい傾向があります。
男性よりも心の繋がりを求めるため、しばしば男性に疎まれて、関係がこじれやすいともいえます。
また、寂しさが募りすぎるとメンタルが弱ってしまい、本来はそんなタイプでもないのに、異常に性に対してオープンな姿勢をとってしまう女性もいます。
つまり、心の繋がりを求める気持ちを抑えて、体だけの関係でも大丈夫という、やや男性寄りの考え方をもつこともあるのです。
そうなると、複数の男性と関係をもつこともあり、本能で浮気をしているようにも見えるので、心の闇がさらに深くなっているといえます。

ここまでは、浮気をしたくなる心理が、男女では異なると説明してきました。
ですが、人として浮気をしたくなる心理から考えると、微妙に共通している部分があるのです。
それは、今の生活に不満があるという部分です。
多くの場合、パートナーへの不満であり、いくら気持ちを訴えても改善しなかったという背景があります。
自分の気持ちを理解してくれない怒りから、浮気をすることでパートナーを裏切る快感へと発展してしまうのです。
でも、男女共に、いくら浮気をしても満たされない気持ちがあり、その理由は、本当はパートナーとの関係を修復したいからです。
心のどこかで分かっているはずなのに、他人と恋愛ごっこをしてまで浮気する心理とは、一体何なのでしょうか。
それは、怒りの矛先をパートナーにぶつけてしまうと、関係が修復できずに、最悪の場合別れることになるのが怖いからです。
実際、浮気をしている人のなかには、家族と楽しく過ごすために浮気をする、という意見をもっていることがあります。
浮気は、いわば不満を満たすためのリフレッシュの方法であり、あくまでも家庭を円満に保つために必要なエッセンスだというのです。
言い知れぬ不満のはけ口を、浮気する行為で埋めているとも考えられます。
男女共に、もともと家族想いで真面目な人ほど、上手くいかなくなると落ち込みやすく、ぽっかりと空いた心の穴を浮気で埋めようとするのです。
このように、浮気したくなる心理について一言でいえば、男性は体、女性は心、ということになりますが、深層心理はそれほど単純なことではなく、心が病んでいるからという可能性が高いのです。