浮気をされたことに頭に血が上って勢いで離婚したいという気持ちはわかりますが、離婚後の生活のことまで考えて動かねば、後々苦労するのは自分です。
やはり、慰謝料、財産分与、養育費など経済的な不安を解消して、有利な条件で離婚をしなければ女性一人で生きていくのは大変です。
また、仕事がある、経済的に不安はないという女性も近年増えていますが、それにしても、お金はいくらあっても困るものではありませんし浮気をした夫には反省と誠意を見せてもらってもよいと思います。
そのためにも浮気の証拠はしっかりと固めることが大事ですね。
客観的に誰が見ても不貞行為、浮気をしているとわかるものでないと証拠とはいえません。
手紙、メール、自白などではダメ。
ホテルへの出入りなどの画像、映像、性行為があったと推測されるものが証拠として採用されます。

複数回のホテルへの出入りの証拠、性行為を語る内容のメール、画像などある程度集まったところで離婚を切り出すタイミングです。
そう、それまでは浮気は黒だとわかっていても、はらわたが煮えくり返っても素知らぬふりをして泳がせておく、好きにさせておくことも必要です。
本当に嫌なものですが、離婚して新しい人生をやり直すことだけを考えてこの苦しい時間を耐えてください、としか言えません。
浮気をしている、夫婦としてやっていけないということを冷静に伝えてそれで離婚話がご自分に有利に進むようでしたら、このまま協議離婚として成立すると思います。
その際は公正証書などをきっちりと作っておくことも忘れずに。

浮気を認めない。 もしくは浮気は認めるものの離婚は完全に拒否という場合も往々にしてあります。
社会的な立場、親、近所などの世間体があるので離婚は絶対に嫌だという男性も多いのです。
その際は協議離婚でまとめることは難しいですし、言い争いばかりしていても仕方ありませんので家庭裁判所に離婚調停を申し立てるという流れになります。
離婚裁判というのは、実はこの離婚調停をしてそれでもまとまらない場合しかできません。
離婚調停でほとんど決着はつくとはいいますが、それで解決せずに裁判に移行する方も少数ですがいます。
離婚調停は調停委員２人が、夫婦をそれぞれ部屋に呼んで話を聞いて双方の主張を伝えたり、離婚話をまとめようとしてくれるのですが、浮気夫は離婚したくないために嘘をついたり、調停をずる休みしたりと引き延ばし工作に出ることもあります。
それでも、何回も繰り返せば調停は不成立で終りますし、その後裁判になるのですから、冷静に落ち着いて調停をこなしてください。

夫婦間の離婚話と並行して、夫の浮気相手に慰謝料を請求することも可能です。
ただ、夫が独身女性を騙して付き合っていたなど悪質な場合は逆に浮気相手側から夫が訴えられる可能性もなくはありません。
そのあたりの見極めは証拠集めの段階でしておくと安心です。
浮気によって離婚ということになれば慰謝料の額も高額になるといわれていますが、訴えたところで払わないで逃げるということもありますので、示談で支払える範囲内の話し合いなどで解決される方もいます。

離婚は夫婦間だけの問題でなく、親や子どもなどの人生にも影響を与えてしまいます。
できれば避けたいと思うものです。
ですが浮気は信頼関係を取り戻すことがとても難しいものです。
お互いが疑心暗鬼、嫌悪感を抱えたままこの先長い人生を一緒に生きていくのは厳しいと思われますし、別々の道を選んで、新しくやり直した方が幸せなのかもしれません。
浮気発覚後、証拠集め、離婚話としばらくの間は辛いことが続くでしょう。
でもきっと終わる日が来て、いつかは笑える日が戻ります。
新しい人生で必ず幸せになるという決意を持って頑張りましょう。