医者の場合、忙しいことが理由で職場恋愛の比率がとても高い職業です。
その為、大きい病院の場合には別の病棟で奥さんが看護師をしていたり、開業医の場合には奥さんが師長をしていたりすることが往々にしてあります。
そうするといつでも奥さんの評判が耳に入りやすく、反対に自分も監視されていると勘違いしやすくなることも。
家族との接点が職場にまで及ぶと、男性は特に息苦しさを感じてしまいます。
それ故に、息苦しさの発散が浮気となってしまうこともあるのです。

人は誰でも過ちを犯しますが、誤診となると事は大事です。
場合によっては医療事故から、進退を問われる事態になることも。
また、外科等の医師は手術の執刀が多いために、そのストレスは尋常ではありません。
その過剰なストレスをやりすごすには、適当な趣味程度では間に合わないことも。
そういった時に、浮気はうってつけなのです。

医師が特別な職業であることは確かです。
最低でも専門知識と共に技術を身に付けなければなりません。
だからこそ、瀕死の患者を救うことができるのです。
そういったギリギリまで追い込まれていると、精神が異常に高ぶり、これを性的興奮と混同してしまう場合があります。
日常的にこのようなテンションで過ごしているために、浮気したとしても何ら不思議はありません。

医師に尊敬の念を抱く女性は少なくありません。
患者、看護師、医療技師など。
医師あっての現場ですから、「この先生、責任感に溢れて腕も確かだし、尊敬しちゃう」という感情を抱かれやすい立場にいるわけです。
そうすると、医師が独身か妻帯者なのかは別にして、「この先生に認められたい」と願う人が出てきます。
この気持ちを正直に本人に打ち明けた時に、なぜか不倫の関係へと発展してしまう結果に。
尊敬している医師にアプローチされた時に断りきれなかった女性と、尊敬と言う言葉に付け込んで遊んでしまった男性。
この双方の立場が成り立って、浮気という既成事実が生まれます。

看護師の恋活や婚活市場はいつの時代も活発です。
夜勤をしなくてはいけないから休日は不規則で、例え恋人ができたとしてもデートも儘ならない。
体力仕事で休日はダウンしてしまうから、出掛ける事さえ億劫。
これが白衣の天使の実態です。
その為に、出会いを求める気力も体力も尽きています。
そこで、手っ取り早く恋愛をスタートさせる相手といえば、医師なのです。
もしも妻帯者だったとしても目を瞑り、恋するときめきで自分を癒したい女性は医療現場に溢れています。

医師に営業を掛ける製薬会社の営業マン。
先生に気に入られたならば、成績も安泰です。
その為に行われる接待合戦の一環に、女性ありきのものもあります。
食事をした後に奥さんとは年齢も容姿も違う、更に若い女性と一緒に寛ぐ機会に恵まれて、「愛人になる気満々の女性」に狙われたら初心な医師は逃げるなんて至難の業。
プロの女性は男心を掴むことにかけても百戦錬磨。
世間知らずのままに「先生」と呼ばれる立場になった医師としては、抗うなんて不可能です。
浮気としてはある意味、最も手ごわいかもしれません。

患者の中には、医師の真摯な態度を好意と受け取ってしまう厄介な女性がいます。
あくまでも仕事として向き合う態度に、勝手に恋をしてしまうパターンです。
特に若い女性にこの傾向が見受けられ、可愛さ故に邪険にできない医師にも問題があるわけです。

医師には地方出張というお勤めが間々あります。
その時に、緊急で夜中に呼び出されることもない。
家族とも離れている。
そんな条件が浮気に突っ走る後押しとなってしまうこともあります。

お金を稼げる医師の場合には、身なりも良く、物腰も柔らか。
そんな絵に描いたような優男がいます。
こういう男性に囲われたい女性は意外に多いもの。
ロックオンされてしまうと、なかなか別れるなんてことは不可能です。
プレゼントをおねだりされたり、旅行をせがまれたり。
かなり搾り取られてしまうのですが、「女を囲う自分」にステイタスを感じてしまう医師がいることもまた、確かです。

意外に多いのが医師同士の不倫です。
疲れた自分を癒してくれる奥さんが家で待ってくれていると解っていても、その前に仕事上の大変さを本当の意味で分かち合える同業者に甘えたくなる気持ちが生まれてしまうのです。
専門的な知識を持って相談に乗ってくれる、アドバイスをしてくれる、慰めてくれる。
身体の関係以前に気持ちで依存してしまっているので、非常に厄介な浮気です。
この3点セットの前では、奥さんはどうしても太刀打ちできません。