職場不倫をしていると、同僚や上司に気づかれないよう、細心の注意をはらうようになります。
バレないように隠していると、不倫相手にこれまでとは違う態度で接するようになるのです。
急に冷たくしたり、逆にフランクな態度になったりと、何らかの変化が起こるのは必須です。
隠そうとするほど不自然な態度になるので、周囲が2人の変化に気づくのは時間の問題です。

どこの職場にも、必ず1人はスピーカーといわれる噂好きな人がいます。
社内不倫などのゴシップに飛びつき、あちこちで周りの人に言いふらすのです。
スピーカーに気づかれたら最後、社内だけでなく取引先まで、一気に噂が広まります。
常にアンテナを張り巡らせて、些細な情報もキャッチしますから、とても危険性が高いです。

部下をまとめる上司の立場からすると、社内不倫には厳しい対応をしなくてはなりません。
もしも直属の上司の耳に入れば、非難や注意を受けるのは避けられません。
職場では感情論など通用しませんから、ピシャリとお叱りを受ければ、黙って謝罪するしか方法はないのです。
謝罪すれば不倫の事実を認めたことになり、上司の口から噂が広まる可能性もゼロではないので、良いことは全くありませんね。

社内不倫の噂が広まると、同じ職場にはいられなくなります。
なかには堂々としている人もいますが、普通は噂が広まれば、居心地が悪くなるものです。
周囲から白い目で見られるだけにとどまらず、左遷や転勤などを命じられることもあります。
この場合、事態を収拾させるための処置ですから、突然の人事異動ということになるのです。
転勤先でも噂が広まっており、さらなる居心地の悪さを感じるでしょう。

職場内で不倫の噂が広まれば、何らかの処置をされるケースが多いです。
地方に左遷されたり、場合によっては解雇などの厳しい対応をされることもあります。
当然、家族にもバレてしまいますから、言い逃れができず大変な思いをすることになるのです。
順調だった職場と家庭の両立が崩れ、人生が大きく変わってしまいます。

住んでいる場所も職場も知らない、一定の距離がある不倫関係よりも、社内不倫のほうが本気になりやすいです。
毎日のように顔を合わせ、お互いのことをよく知っているからこそ、気持ちがどんどん膨らむのです。
長時間一緒に過ごす職場なら、相手の家族よりも、自分のほうが理解していると勘違いしやすくなるのも特徴です。
その気になれば住所なども調べられるので、ストーカー化される可能性もありますから、別れた後も気をつけたいところです。

既婚者同士のW不倫ではなく、どちらか片方が独身の場合、一度噂が広まると危険です。
ただでさえ、独身が婚活をしても出会いの場が少ないのに、不倫をすると職場恋愛の縁が消えてしまうのです。
魔がさして一度きりの関係であったとしても、噂が広まると、異性から距離を置かれるのは当然です。
社内不倫のせいで、健全な社内恋愛ができなくなるので、大きなデメリットになるでしょう。

社内不倫といえども、誰にも知られず、ラブラブな時期はそれなりに幸せを感じるでしょう。
毎日、相手の顔が見られるし、いつも身近に好きな人がいると安心感を感じます。
ですが、上手くいかなくなったり、噂になる予感がして別れても、毎日会うだけに、なかなかきっぱりと別れられないのです。
普通の社内恋愛ではなく、不倫関係だとスリルがありますから、刺激のない毎日に戻れない心理も働きます。
最初はほんの出来心で始まった不倫も、ズルズルと長引きやすいので、深みにはまってしまう人は多いです。

職場不倫をしていると、周囲にバレないかどうか、常に不安感を伴うことになります。
人間関係の悩みが増えて、より精神的なダメージが大きくなるのです。
同僚のちょっとした発言にも過敏に反応して「もしかしてバレてる？」とビクビクしながら過ごすことになるのです。
親しい同僚がこの変化に気づかないわけもなく、いずれは不倫の悩みを打ち明け、さらに事態が悪化するのは目に見えています。

社内不倫がやめられない理由にひとつに「いつか結ばれるかもしれない」という期待する気持ちがあります。
不倫から始まったものの、運命の相手であり、実際に結婚した人達もいます。
でもそれはかなり少数で、ほとんどの場合は途中で別れてしまうほうが多いのです。
果ては「孤独」か「ドロ沼」の2パターンであり、最悪の場合、裁判沙汰になることも考えられます。
望まない妊娠や、離婚による多額の慰謝料など、問題が山積みになるので不幸のどん底に陥ってしまうのです。