探偵の場合、探偵業法において秘密厳守が義務付けられています。
その為、必ず調査に関わる内容は秘密厳守のしなければいけません。
法律で決められていると聞くと、探偵に依頼する際の秘密厳守について、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。

探偵業法で秘密厳守が義務付けられているとは言え、やはり、守る事ができない探偵事務が存在する事も事実です。
例えば、アルバイトを多く雇っているような探偵事務の場合、そこまで教育が行き届かず、その結果、秘密が漏れてしまう事も。
また、適切な情報管理、情報の処分方法を行わない為に故意ではなくとも情報が漏れてしまう事もあります。

一言で「秘密厳守を守っております」と言われても、実際、どのような事を実践し、秘密厳守に努めているかわからなければ、心配になるかと思います。
その為、どのような方法で行っているのかと言う事を確認しておく事が大切です。
その際、的確に答える事ができない場合や納得ができる方法でない場合は、その探偵事務に利用を控えた方がいいかもしれません。

探偵事務に依頼する際は、数多くの紙の資料が発生します。その1枚1枚にもたくさんの秘密が掲載されているのです。
その為、それらをどう管理し、また、不要になった際は、どのように処分しているのかと言う事を確認しておく事が重要です。
例えな、鍵のかかった保管庫に保管しているのか？処分する際は、シュレッターにかけているのかなど確認しておく必要があります。

探偵事務に依頼する際、細かな相談内容などをメールでやりとりする事も少なくありません。
その他、調査の途中経過などもメールで行う事も多く、それらから秘密が漏れる事も十分に考えられるのです。
その為、それらのメール管理はどのように行っているのかと言う確認は非常に大切だと言えます。
パソコンを使用する際、パスワード入力などでの管理は行われているか？メールの内容は守られているかなどデータに関する確認も大切になります。

探偵事務の場合、多くのスタッフが働いています。中には、直接、探偵業を行わない事務職や経理の人。
その他、正社員ではないアルバイトなどの人もいるかも知れません。
その為、それらスタッフ全員に秘密厳守の大切さや方法が行き届いているかという事も大切なのです。
探偵事務所の場合、その場で働く一人でも秘密厳守において安易に考えている人がいると情報が外に漏れだしてしまう事も十分に考えられます。

探偵事務所に依頼する場合、必ず契約書を交わす事になるかと思います。
その中に秘密厳守について注意事項などが明記されているかと言う事を確認しておく必要があります。
契約書の場合、細かな文字で色々と書かれている事が多い為、確認を苦痛に思う人もいるかも知れませんが、必ず、確認し、少しでも気になる所は直接、尋ねてみるといいかと思います。

探偵事務所で交わした契約書は、非常に大切なものとなります。
その為、最後までできれば、その後もしばらくは保管しておく事をお勧めします。
秘密厳守は、調査終了後でも大切な事となってきます。
その為、その後、万が一、情報が漏れた場合の事を考え、契約書はしばらく保管しておくと安心です。

どうしても、秘密が漏れてしまう事を恐れ、匿名での調査依頼を考える人もいるかも知れません。
探偵事務所の中には、相談のみ匿名で行っている所があるものの、最終的に契約を結び本格的な調査となった場合は、匿名での受付はしていないと言うところがほとんどです。
その為、まず、匿名で探偵事務所に依頼する事は出来ないと言ってもいいかと思います。
例え、匿名で引き受けると言う探偵事務所を見つける事ができたとしても、その事務所の方が怪しいと思っていいかと思います。

探偵事務所に依頼する際、相談の際に少しでも不安に感じた場合は、別の所に依頼する事をお勧めします。
初めの相談の場合、探偵事務所によっては、メールで、しかも、匿名で行う事が可能な場合もあります。
これを利用すれば、相談の時点で秘密が漏れてしまう事はありません。
その為、匿名で相談し、その上で気に入った所の探偵事務所に絞り、実際、詳しい相談を行うといいかと思います。
そうする事で秘密が漏れることなく、安心できる探偵事務所を見つけ、依頼する事をお勧めします。
言い換えれば、相談の時点で少しでも違和感や不安を感じた場合は、即、別の探偵事務所に変える事が大切だと言えるのです。