つい先日も、ある男性が若い女性ミュージシャンに一方的に行為を抱き、ナイフで数十箇所も刺した事件が話題になりました。
数年前に友人も被害を受けましたが、メールや電話がエスカレートし、最後は合鍵を盗んで家に勝手に入っていたのだそうです。
帰宅して鉢合わせた時の恐怖は、底知れません。
ストーカーとは、特定の相手に付きまとうことです。
一方的に何度も連絡をしたり、プレゼントや時には汚物を送りつけたり、エスカレートしていくと住居侵入や盗聴、強姦や殺人に繋がることもあります。
そのような行為をしてしまうストーカーの心理もさまざまですが、よくあるストーカーには大きく分けて「好意」と「怨み」があります。
「好意」というのは分かると思いますが、「好意」は一歩間違えると「怨み」にも転じるということです。
「好意」が動機のストーカーの心理
- もっと知りたい
- 愛されたい
- 自分を知ってほしい
- 恋愛関係と思い込んでいる
- 守ってあげたい
「怨み」が動機のストーカーの心理
- 困らせたい
- 罰を与えたい
- 自分だけ幸せになるのは許さない
被害にあいやすい人には、ストーカーが入り込む隙があります。以下に、被害にあいやすい人の12の特徴を挙げます。
「好意をもたれる特徴」
1. 見た目が良い
やはり、比較的見た目が良いと、被害に合う可能性は高まります。 生まれ持ったものなのでしょうがないですが、表情や服装は変えられます。
2. 大人しそう
すぐに突っぱねられそうな意思表示がはっきりしていそうな人には、アタックしづらいですし、自分勝手なアプローチをしようと思いません。 伏し目がちだったり、声が小さかったりしていると、大人しいと思われてしまいます。
3. 弱っている
何か不幸があったり、傷ついたりしている人は、その時の一瞬の弱さで人に頼ってしまいます。 人に頼るのは良いことですが、好きでもない人に涙を見せたり、頼ってしまうと「自分がいないとだめだ」と思わせてしまいます。
4. 自己肯定感が低い
ストーカーの被害に合う人は「自分なんかが」と言う人が多いです。まさか自分が人に強く好意を抱かれるわけがないと思っていると、いつの間にか隙を見せてしまうことにつながります。 また、「自分なんか」という言葉を発しているとしたら、「そんなことない。自分だけは君の良さが分かっている」と思わせてしまうかもしれません。
5. 誰にでも笑顔で優しい
誰にでも、笑顔で話しかけ、優しい雰囲気の人は勘違いされやすいです。 自分としては、ただの社交辞令や営業スマイルでも、笑顔や優しさに飢えている人にとっては、一発KOで恋に落ちてしまうこともあります。
6. 聞き上手
これも良いことではありますが、心の中では理解していなかったり納得できてなくても、とりあえず相手の話や思いを聞いてあげるカウンセラーのようなことをしていては、誤解されてしまいます。 実際に、カウンセラーに恋心を抱いてしまう患者は、数多くいます。
7. すぐに人を信用する
相手の言ったことを鵜呑みにしてしまうタイプの人は、騙されやすいですし、相手の支配欲を満たしてしまいます。 素直なのは良いことですが、良い人ばかりではありません。
8. 接客業
仕事ではありますが、誰にでも笑顔で優しく、聞き上手です。それを演じる仕事です。 ですが、仕事だということを忘れて、自分に好意を抱いているのではないかと勘違いしてしまうタイプの人がいます。 過度なサービスは危険です。夜のお店で働く女性が付きまとわれるということは、よくあることです。
「怨まれる特徴」
9. 嘘をつく
小さい嘘でも大きい嘘でも、嘘というのは気持ちの良いものではありません。 交際相手が嘘をついていたということが分かったら、好意が一気に怨みに変わることもあるでしょう。 また、別れてからも「嘘をつかれていたのだから」と嫌がらせや付きまといをする理由として挙げられては、反論もしづらくなります。
10. 突然態度が急変する
突然そっけない態度になったり、不快な態度をとったりしてしまうと、これも嘘と同じで好意が怨みに変わるかもしれません。 「これまでの態度は嘘だったのか」「裏切られた」と思わせてしまうのです。 好意がなくなったとしても、ある程度は相手を尊重したり、穏便に事が運ぶような態度をとる必要があります。
11. 相手を責めがち
別れ際というのは、円満に終わることのほうが少ないかもしれません。 積もり積もった鬱憤も溜まっていることでしょう。しかし、何でもぶつけて良いわけではありません。 別れるのであれば、言われた側はどこに気持ちをぶつければ良いのか分からなくなったり、プライドがズタズタに傷つけられ、好きだった相手を怨んでしまうかもしれません。
12. お金を借りる
お金の怨みは、根深いです。特に、女性は男性に奢ってもらうことも多いと思いますが、関係が上手くいかなくなることがわかると、「今までこれだけ奢ってやったのに」という怒りがこみ上げてくる人もいます。 よほどの金持ちでなければ、何の見返りもなく人にお金を使いたいと思う人はいません。 お金を使われているということは、自分の何かに投資されていると思いましょう。
以上のように、ストーカー被害にあいやすい人には、原因となりうる様々な特徴があります。どれも身近で、既によくしているようなこともあったかもしれません。 被害に合わないためには、相手をよく見極めること、ストーカーが入り込む隙を与えないことが大事です。また、誰かを傷つけて怨みを買うようなこともしないように気をつけましょう。